リアルスピードエンジニアリング

Rotary Legacy. Titanium Future.
過去を讃え、RX-8パフォーマンスの新章を切り拓く。

メーカー	モデル	エンジン
MAZDA	RX-8 SE3P	13B-MSP

このたびR.S.E.は、マツダRX-8（型式：SE3P）専用のフルチタンマフラーを新たにリリースいたします。 20年の時を経ても色褪せないロータリー車の魅力を、現代の素材と技術でさらに引き出すべく開発された本製品には、私たちの“走りへの敬意”と“ロータリーへの情熱”が込められています。 本リリースでは、その背景や開発哲学とともに、RX-8という車の本質的な価値についても改めてお伝えしたいと思います。


マツダが守り抜いた、もうひとつのロータリースポーツ 2003年、マツダは「ロータリーエンジンを絶やしてはならない」という強い意志のもと、長い開発期間を経てRX-8（型式 SE3P）を世に送り出しました。

1990年代後半、先代のRX-7（FD3S）は高性能スポーツカーとして世界中で高い評価を受けていましたが、排出ガス規制や燃費問題、経済的変化の波により継続生産が困難に。それでもマツダ社内では、ロータリーエンジンを未来へ繋ぐという想いが脈々と受け継がれていたのです。 そして誕生したRX-8は、単なる後継機種ではなく、「4人で楽しめるロータリースポーツ」という新たな価値を提案する革新的な1台でした。


観音開きとロータリーの融合 ― 新しいスポーツのかたち RX-8の最大の特徴は、センターピラーレス構造による観音開きのドア。そしてそのボディに搭載されたエンジンは、13B-MSP（RENESIS）。

・水冷2ローター・自然吸気ロータリーエンジン
・「MSP」＝Multi Side Port（マルチサイドポート）
・排出ガス対応・燃費改善を両立した次世代設計

このパワーユニットは、ロータリー特有の高回転フィールを保ちつつ、実用性と環境性能を両立する新たなステージを切り拓きました。


実は“RX-7以上に売れた”スポーツカー 一般にはFD型RX-7の人気が語られがちですが、販売実績に目を向けると意外な事実があります。

・RX-7（FD3S）：約7万台（世界販売）
・RX-8：約19万台（世界販売）

「4人乗り」「扱いやすさ」「燃費の改善」――RX-8が幅広い層に受け入れられた証であり、スポーツカーとしての新たな可能性を示した数字です。


なぜ今、RX-8に光を当てるのか 今日、RX-7人気が再燃する一方で、RX-8は“影の存在”とされることもあります。しかし、私たちはこの車の本質的な魅力をあらためて見直すべきだと考えています。

・よく回る自然吸気ロータリー
・軽快な6速マニュアル
・剛性の高いシャシー

現代のスポーツカーに負けない、純粋な“運転する喜び”がそこには確かにあります。


R.S.E. が込めた想い ― フルチタンマフラー 今回、私たちはRX-8専用フルチタンマフラーを開発・リリースいたします。 2003年の発売から20年を経た今だからこそ、現代の素材と技術を活かし、RX-8にふさわしいパフォーマンスアップを提供したいと考えました。

・車両重量の大幅軽減（純正：約18kg → 当社製品：5.7kg）
・排気効率の最適化（φ60mm → φ80.5mm拡大）
・薄肉チタンによる強度と軽さ、そして耐久性

これらにより、走行フィールは一変。回す楽しさ、軽さ、そして響き渡るロータリーサウンドが、ドライバーの五感に訴えかけます。

「あえてシングル出し」に込めた開発哲学 私たちは、デザインにおいてシングル構成を選択しました。見た目や流行ではなく、走りの本質を追求する姿勢からです。

・デュアル出しよりも軽量
・排気効率の直線性と自然な音の響き
・高回転ロータリーとの相性重視

これは、マツダの技術者たちへの敬意であり、同じエンジニアとしての対話のかたちでもあります。


再び、RX-8という選択肢を ロータリーエンジン車は今後ますます希少な存在になります。 しかしそれは、唯一無二の価値を持つということでもあります。 R.S.E.は、このRX-8の再評価とともに、オーナーの皆様にとって価値ある製品を通じて、より深い“ロータリーとの時間”をお届けしたいと願っています。


今後の展望 私たちは今後もRX-8に向けた

・製品開発
・走行性能の進化
・軽量化・耐久性の向上

をテーマに、継続的なサポートと研究開発を続けてまいります。